いつになく、この暮れに、「暦」を見た。
私の、“一白水星の、
来年の、運勢はどんなもんかな?と、
迎える、次の年、あなたは、あなたの実力をわきまえて、
何事も少し控えめ加減で〜〜〜、とか、
友人や家族との調和を大切に、
明るい雰囲気つくりに心掛けよ、とか、
その場しのぎの軽率な言動は慎め。
見栄や贅は厳に慎み、気持ちに潤いと品格を備える努力を、
とか〜〜〜、
判ってはいるけど、耳の痛い事ばかりだ。(笑)
こんな事も書いてあった。
*
“一白水星”は、開運を控え、準備期間として、
今年は、大切な年回りで、
堅実な基礎固めを心掛けるべき時である。
「花は留まる事無く常に変化する。
散るからこそ、また咲く頃があって美しい」
と、能を大成した世阿弥が述べている。
花は散ればそれでお終いではなく、
再び、より美しく咲くための一段階だ。
という解釈で、これは、来年に開花期を迎える“一白”にとっても、
大切な心掛けだ。
自分を磨き高める努力には効果が期待出来るので、
開花期を迎える来年に、憂いを残さぬよう労を惜しまず、
焦らず、情報や知識の蒐集に活かす年にし、
一歩ずつ着実に進むことが肝要の年だ。
*
私にとって、迎えた2014年は、
どうも、そういう年であるらしい。
朝、ストレッチングをしに行く時、
マウンテンバイクを漕いで大学のキャンパスを、
私は、ひとめぐりする。
その途中、楓の木々が、雲ひとつない澄み渡った青空に向かって
見事に枝を張りめぐらしているのを見て、
世阿弥の言葉を思い出した。
春を迎えると、一斉に、芽を吹きはじめ、
日に日にその芽が膨らみ始めて春の到来を教えてくれる。
新緑のころを迎えると、艶艶しい若葉が照り輝き、
若緑色に燃え盛る。
夏を迎えると学生たちが濃い緑陰の木陰で、
本を読んだり、肩を寄せ合ったりしてお喋りを愉しんでいる。
黄ばんだ葉が、やがて真っ赤に燃えて散り始め、
晩秋の訪れを知らせてくれる。
旅を終えて帰る度に、季節の移ろいを
見事に、身をもって知らさせてくれるケヤキの大木。
たしかに、散るからこそ、また美しく咲く。
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